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電動インパクトレンチの選び方

電動インパクトレンチの選び方

2021.04.03　更新日：2024.07.24

目次　[閉じる開く]

憧れの存在、それがインパクトレンチ
電動コードレスという快適さ
ちょっと注意する所 - 差込角について
インパクトレンチとインパクトドライバーの違い
用途の違い
インパクトレンチの用途
インパクトドライバーの用途
アタッチメントの違い
インパクトレンチのアタッチメント
インパクトドライバーのアタッチメント
電動インパクトレンチの種類
AC電源式インパクトレンチ
充電式インパクトレンチ
電動インパクトレンチの選び方
トルク値の大きさ
バッテリーの種類と持続時間
本体の重量
機能とオプション
メーカーと価格
電動インパクトレンチのおすすめ機種
DC18V 充電式 1/2DR インパクトレンチ IW872
DC18V 充電式インパクトドライバーセット ID884-220N-S
1/2DR 745Nm インパクトレンチセット M18 FMTIW2F12-502XJP M18 FUEL
AC100V ハイパワーインパクトレンチ
オススメアイテム

憧れの存在、それがインパクトレンチ

サーキットレースの中継中、ピットインした車両のタイヤ交換をする時に、素早くタイヤを取り外し、新しいタイヤに付け替えるシーンを見た事がある方は多いはず。

そのタイヤの付け外しの際に使われているのが、エアーコンプレッサーによる圧縮空気を使った、レース車両専用のインパクトレンチです。

ガガガッと振動し、大きなチカラでボルト・ナットを素早く簡単に回せるので、非常に便利で工具の中でも目立った存在と言えますね。

インパクトレンチはボルト・ナットを素早く、且つ大きなチカラで回すための工具です。

原動力は圧縮空気と電気があり、内部のモーターを駆動させて、先端軸とともに回転ハンマーを回します。その際の回転ハンマーの打撃により、先端に取り付けたソケットやビット等を介して、ボルト・ナットやネジを回すという仕組みです。

電動コードレスという快適さ

先にも書きましたが、インパクトレンチの動力源には圧縮空気と電気の2通りのタイプがあります。

そして、電気でも100Vコンセントからコードをつなげるものと、専用のバッテリーを利用するものがあります。

バッテリーはコードの煩わしさが無く、特に近年はリチウムイオンなどによりバッテリーの性能が向上した事で、より快適に利用出来るようになりました。

さらにモーターも従来のブラシ式モーターからブラシレスへと進化しています。

ブラシレスモーター搭載のモデルは従来よりも構造が小型且つ軽量、ノイズ発生が小さく、レスポンスが良く、メンテナンスフリー、しかもバッテリーの持ちも良いなどメリットが多くあります。

ちょっと注意する所 - 差込角について

ほとんどのインパクトレンチは、先端に取り付けるソケットサイズで様々なサイズのボルト・ナットに対応出来ます。しかし、そこにはちょっとした注意が必要です。

ソケットレンチには、ハンドルに取りつける四角い差込みがあります。これを差込み角と呼び、いくつかのサイズがあります。

小さなサイズは1/4インチ（6.3mm）、私たちがハンドツールとしてよく使うサイズは3/8インチ（9.5mm)ですが、ホイールナット等の大きなサイズでは差込みサイズは1/2インチ（12.7mm）、さらに大きくなると3/4インチ（19mm）があります。

れだけ差込み角にサイズがあるのは、ボルト・ナットのサイズに適したチカラを伝えるための差込み角を使用するためです。

電動インパクトレンチでよく使われるホイールナットの緩め作業では、1/2インチの差込み角のレンチを選択すると良いでしょう。

また、普段よく使うソケットレンチは差込み角3/8インチが多く使われていますので、そちらを選択するのも良いですが、インパクトレンチは差込み角が1/2インチのものが多いので選ぶときにはご注意下さい。

インパクトレンチとインパクトドライバーの違い

用途の違い

インパクトレンチとインパクトドライバーは、異なる目的で使用される工具です。それぞれの使用目的を見ていきましょう。

インパクトレンチの用途

インパクトレンチは、ボルトやナットを回す専用の工具です。車のタイヤ交換や建築現場においてボルトの締緩作業に使用されることが多く、特に高いトルクが必要な場面で力を発揮します。例えば、車のホイルナットの取り付けや取り外し、大型機械のメンテナンス作業、建築資材の固定などに適しています。インパクトドライバーよりも強力な打撃力を持つため、固く締まったボルトやナットを迅速かつ効率的に回すことが可能です。

インパクトドライバーの用途

インパクトドライバーは、主にネジ回しや穴あけ、研磨に使用します。インパクトレンチほどの力はないものの、回転に打撃力が加わるため、手動の工具や電動ドライバーよりも効率性の高い作業が可能です。DIYからプロの現場まで幅広く利用され、特に家具の組み立てや木工作業で活躍します。また、ビットを交換することで多用途に対応できるため、幅広い作業をする人におすすめの工具です。

アタッチメントの違い

アタッチメントとは、インパクトレンチやインパクトドライバーに取り付ける先端工具のことです。インパクトレンチ、インパクトドライバーのどちらにも専用のアタッチメントが用意されています。アタッチメントを取り換えれば工具の用途が広がる上、それぞれを兼用することも可能です。

インパクトレンチのアタッチメント

インパクトレンチ用の主なアタッチメントには、ホイルナット専用薄形ソケット、ロングソケット、ヘキサゴンソケットなどがあり、用途は以下の通りです。

・ホイルナット専用薄形ソケット：車のホイルナットの締緩作業に特化したソケット
・ロングソケット：通常のソケットでは届かない奥まった位置でも確実な作業が可能
・ヘキサゴンソケット:六角形のボルトやナットにしっかりとフィットし、滑らずに高トルクで回すことができる

また、ソケットアンビルやインパクトビットアダプターを使うとインパクトドライバーとしても使用できます。

インパクトドライバーのアタッチメント

インパクトドライバー用のアタッチメントには、ドライバービット、ドリルビット、ボックスソケットなどがあり、主な用途は以下の通りです。
・ドライバービット：異なる種類やサイズのネジに合わせて迅速に交換して使用できる。
・ドリルビット：高い回転力で木材や金属に正確な穴開けができる
・ボックスソケット：インパクトレンチのように六角ボルトを回せるが、パワーは劣る

これらの他、より大きなボルトやナットに対応するインパクト用ソケットアダプタ、表面仕上げに使用する研磨アタッチメントなどもあります。

電動インパクトレンチの種類

電動インパクトレンチには、主にAC電源式と充電式の2種類があります。ここでは、それぞれの特徴について解説します。

AC電源式インパクトレンチ

AC電源式インパクトレンチは、コンセントから電力を供給するタイプです。以下の特徴があり、長時間作業でも安定した力強さを発揮します。

・長時間作業向き：電力切れの心配がないため連続した作業に最適
・高出力：効率よくハイパワーを維持したまま作業を進められる
・電源の互換性：単相100Vと単相200Vの製品があり、使用場所に応じて適切な電源を選ぶ必要がある

これらの特徴により、AC電源式インパクトレンチは工場や整備工場など、電源が確保されている環境で特に有効といえます。

充電式インパクトレンチ

充電式インパクトレンチは、バッテリー式のためコードレスで持ち運びが容易です。携行性と作業効率を重視するユーザーにとって最適なツールといえます。

・コードレス：持ち運びが容易でどこでも自由に使える
・短縮された充電時間：短い充電時間で効率よく作業を続けられる
・連続使用時間は短い：高性能バッテリーにより連続した作業が可能とはいえ、長時間の作業には不向き

充電式インパクトレンチは、大掛かりなDIYでも場所を選ばずに力強い作業ができるため重宝します。作業に夢中になってコードに足を引っ掛けるリスクもありません。アストロプロダクツが提供する以下の製品もぜひご覧ください。

DC18V 充電式 1/2DR インパクトレンチセット
IW876-350N-S

商品詳細

DC18V 充電式インパクトドライバーセット
ID884-220N-S

商品詳細

電動インパクトレンチの選び方

電動インパクトレンチを選ぶ際は、いくつか考慮すべきポイントがあります。そこで、特に重視したい項目を解説します。

トルク値の大きさ

まず、用途に応じて適切なトルクを持つモデルを選ぶことが重要です。例えば、固く締まったボルトやナットを効率的に緩めたり締めたりするには、高いトルクを必要とします。

一般的に、普通自動車のタイヤ交換には200Nm以上、トラックや大型車両の整備ではさらに高いトルクが必要です。トルク不足による締め付け不良を防ぐためにも、適切なトルクを持つモデルの電動インパクトレンチを選び、作業の効率と安全性を高めましょう。

バッテリーの種類と持続時間

インパクトレンチには、リチウムイオンバッテリー、ニッケル水素バッテリー、ニッカドバッテリーの3種類があり、それぞれ特徴が異なります。

バッテリータイプ	特徴
リチウムイオンバッテリー	・軽量で長持ち・メモリー効果がないため、常にフルパワーで使用可能・部分充電や不完全な放電がバッテリー寿命に影響しない
ニッケル水素バッテリー	・高容量で長時間の作業に適している・リチウムイオンバッテリーに比べてやや重い
ニッカドバッテリー	・頑丈で耐久性が高く、過酷な環境でも安定して動作する・メモリー効果があり、部分充電や不完全な放電を繰り返すと容量が減少する

これらの特徴を押さえ、用途や作業環境に合わせた電動インパクトレンチを選びましょう。

本体の重量

電動インパクトレンチ本体が重いと手が疲れてしまい、長時間の作業は難しくなります。負担を軽減するには、バッテリーを含む重量が1.5kg程度の製品を選びましょう。

ただし、軽さだけで選ぶと手に伝わる振動や反動が大きくなり、作業性が損なわれる場合もあるため、ある程度の重さは必要です。軽量モデルを選ぶ際は、振動吸収機能や反動を抑える設計が施されているかどうかも確認しましょう。

合わせてグリップの素材やデザイン、持ったときのフィット感もチェックすることをおすすめします。

機能とオプション

最近のインパクトレンチには、便利な機能が搭載されています。例えば作業内容に合わせて変更できるトルク調整や、暗い場所でも作業しやすいLEDライトは多くのモデルで搭載されている機能です。加えて、摩擦抵抗が少なくメンテナンスの頻度を抑えられるブラシレスモーターを採用していたり、過酷な環境下でも作業できる防塵性を備えていたりする製品もあります。

機能は作業効率にも大きく影響するので、十分にチェックした上で購入しましょう。

メーカーと価格

一般的に信頼性が高いと評価を受けているメーカーの製品は、長期間使用してもトラブルが少なく、万が一問題が発生した場合でも、迅速で適切な対応を期待できます。

また予算に応じて、性能と価格のバランスを見極めることも重要です。高性能な製品は高価ですが、作業によってはそこまで高い性能を必要としないかもしれません。

メーカーが提供する製品にはそれぞれに強みがあるので、比較検討をした上で最適なモデルを選びましょう。

電動インパクトレンチのおすすめ機種

最後に、アストロプロダクツが提供する電動インパクトドライバーとインパクトレンチのおすすめ機種を紹介します。

DC18V 充電式 1/2DR インパクトレンチ IW872

最大トルク220Nmのインパクトレンチです。ホイール用インパクトソケットを活用すれば、タイヤ交換にも使用できます。ソフトグリップ仕様のため滑りにくく、握りやすい形状をしています。

・本体サイズ：L180×W73×H200mm
・重量：1200g
・モーター：ブラシモーター
・最大トルク：220Nm
・打撃数：2800回/分
・定格使用時間：20分
・本体オプション：LEDライト付き
・保証：6カ月保証対象品
※バッテリーと充電器は別売

DC18V 充電式 1/2DR インパクトレンチ IW872

AP DC18Vシリーズ専用バッテリーで使用できる、最大トルク220Nmのインパクトレンチです。

商品詳細

DC18V 充電式インパクトドライバーセット ID884-220N-S

最大トルクは220Nmでありながら、上記商品IW872よりも約20mm短く使い勝手が向上した電動インパクトレンチです。切り替えボタンを押すだけの簡単操作で3段階の出力調整ができます。ベルト吊り下げフック付きで持ち運びも便利です。

・本体サイズ：L125×W85×H210mm（ベルト吊り下げフック含む）
・本体重量：1130g（ベルト吊り下げフック含む）
・モーター：ブラシレスモーター
・最大トルク：50／130／220Nm
・打撃数：1500／3000／3800回/分
・定格使用時間：20分
・保護機能：低電圧防止、温度、過電流防止、短絡防止

DC18V 充電式インパクトドライバーセット ID884-220N-S

DC18Vシリーズ専用バッテリーで使用できる、ハイトルクタイプの充電式インパクトドライバーです。従来品※に比べ約20mm短く、最大トルクも220Nmになり、更にパワフルに、使い勝手が向上しました。

商品詳細