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ネジロックの正しい使い方。失敗しないための注意点は?
ネジに緩みがあると、使用中に不快感があるだけでなく、安全面にも問題が生じます。
しかし、ネジロックを効果的に使用することで、ネジをしっかりと固定し、ゆるみの発生を防ぐことができるでしょう。
ただし、実際にネジロックを購入・使用する際は、注意点に気をつける必要があります。
ネジは緩みが出ると締結部分がガタつくようになって、音や感覚が不快に感じるのはもちろん、安全性の面でも問題が生じることもあります。
一度ネジを締めたら、極力緩まないように固定するのが望ましいわけです。
そんなネジをしっかりと固定する上で便利なのが「ネジロック」です。ネジロックとは、ネジに緩みが生じないように締結部を固めてしまう接着剤のことで、あらゆる道具類に幅広く利用されています。
ネットショッピング、ホームセンターなどでも市販されているので、家庭で使用している道具のネジに緩みが生じたときに備えて、1つ手元においておいても損はないでしょう。
そこで今回はネジロックの正しい使い方、使用上の注意点、さらにおすすめのネジロックについて詳しく解説します。
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ネジロックの使用箇所
ネジの緩みは、締結部に荷重がかかっている、もしくは振動が起こりやすい状況下にある場合に起こりやすいです。
典型例の1つが椅子です。椅子は使用者の体重が常にかかっている状態で、しかも使用者が立ったり座ったりするたびに、大きな振動が起こります。
椅子の部品に使われているネジの結合部分における負荷は大きく、長時間つかっているとネジに緩みが生じることが多いです。
椅子に使われているネジにネジロックを使用することで、こうしたガタツキを防ぐことができます。
仕事中に椅子がガタガタすると作業の成果にも影響が出る恐れがあるので、もし異常を感じたら早めに対処しましょう。
あるいは、最近では自宅にパソコンを置く場所として、パソコン用のデスクを設置している方も多いでしょう。
パソコンで作業を続けていくと、デスクに少しずつ振動が伝わり、次第にネジが緩む場合があります。
しっかりとネジを締めても使用している間に緩んでしまう場合は、ネジロックで固定しておきましょう。
デスクのネジが緩むと強度が弱まり、立ち上がるときに手に体重をかけたときに、ネジが外れてデスクが崩れ、怪我をする恐れもあります。ネジロックによる早めの対策が必要です。
ネジロックの正しい使い方
いざネジロックを購入しても、どのように使用すればよいのか、素人には分かりにくい面もあります。
例えば、使用上の注意点や使用手順などは、誰かに教えてもらわないと正しい理解は得られません。
ネジロックは接着剤ですので、正しい使い方をしないと変な固まり方をして、使いづらくなることもあります。
ネジロック剤を無駄遣いしないためにも、適切な使い方を理解しておきましょう。
使用の前に抑えておきたい注意点
ネジロックを選ぶときに確認しておきたいのが、固めたいネジは今後緩める必要があるのかどうか、という点です。
例えば、普段はねじが緩まないようにしておきたいが、引っ越しや部品をばらばらにして収納・物置に片づけるときには、ねじを外せるようにしたい、という場合もあるでしょう。
このようなケースだと、たとえネジロックでネジを固定する場合でも、ネジを外す時のことも想定する必要があるわけです。
実はネジロックには強度があります。低強度・中強度のものであれば、固める強度という点ではやや弱めですが、ネジをゆるめたいときにゆるめることができます。
一方、高強度のネジロックの場合、一度固めると取り外しができません。
ただ、一度使用すると長く固まったままとなり、強度は強いです。
ネジを外す必要があるのかないのか、という点を確認し、それに合わせたネジロックを使う必要があるので、まずはこの点を注意しましょう。
また、ネジロックは嫌気性接着剤であることが多いです。
嫌気性とは、空気が触れている場合は、いつまでも固まらず、空気が遮断されると固まる性質のことをいいます。
そのため、ネジが締結部にピッタリと締められて、ネジロックの塗布部分に空気が触れないようになると固まるのです。
空気が触れたままの部分は、固まらないままベタベタし続けるので、こぼさないように注意しましょう。
それから、使用できる材質が限られている場合もあります。
ネジロックは金属からのイオンに反応して接着するものが多く、例えば鉄用のネジロックの場合、ステンレスやアルミ、メッキなどでつくられたネジだと強度が弱くなってしまうのです。
用途に合わせた製品選びをする必要があります。
手順1. ネジロックの容器のキャップを開ける
ネジロックは接着剤・ボンドの性質を持つので、前回使用時にいい加減な使い方をしていると、キャップ部分にベタツキや硬化したネジロック剤が付き、開けにくい場合があります。
手順2. ネジロックをネジの先端に少量塗布します
ネジロックはネジのネジ山(ねじのギザギザ部分)の部分に少量を塗布します。
塗布したネジロック剤は、ネジを締め付けるときにネジ山が回って全体に広がっていくので、少量塗布するだけで十分です。塗布しすぎると溢れてしまいます。
手順3. ネジをしっかりと締め付けます
嫌気性のネジロックの場合、空気が入らないようにしっかりと締め付けましょう。
ネジロック剤の硬化が終わるまで数分~数十分かかります。
手順4. ネジロックのキャップを締める
キャップを必ず締めましょう。
製品によっては、キャップを締め忘れると溶液が硬化して再度の使用ができなくなることもあるので、使用後は必ずキャップを締めましょう。
ネジロックを正しく使って、ネジの緩みを効果的に防ごう
ネジに緩みがあると、使用中に不快感があるだけでなく、安全面にも問題が生じます。
しかし、ネジロックを効果的に使用することで、ネジをしっかりと固定し、ゆるみの発生を防ぐことができるでしょう。
実際にネジロックを購入・使用する際は、今後ネジを外す必要があるのか確認すること、保管中に漏れないようにすること、ネジの材質に合ったものを選ぶことなどに注意する必要があります。
また、きちんとした手順で使用、保管しないと、硬化して使えなくなる場合もあるためご注意ください。
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