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ラチェットレンチの選び方を解説!おすすめのラチェットレンチ8選も紹介
- 目次 [閉じる開く]
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- 1.ラチェットレンチとは
- 1.1ラチェット機構を組み合わせたレンチ
- 1.2ラチェットレンチのメリット
- 1.3ラチェットレンチの基本的な使い方
- 2.ラチェットレンチの種類
- 2.1片口ラチェットレンチ
- 2.2両口ラチェットレンチ
- 2.3両口ラチェットめがねタイプ
- 2.4板ラチェットレンチ(ベントタイプ)
- 2.5板ラチェットレンチ(ユニバーサルタイプ)
- 2.6コンビネーションラチェット
- 3.ラチェットレンチを選ぶポイント
- 3.1使用用途・目的に合わせる
- 3.2機能性の高さ
- 3.3耐久性
- 3.4メンテナンスのしやすさ
- 3.5コストパフォーマンスのよさ
- 4.ラチェットレンチとその他レンチの違い
- 4.1メガネレンチ
- 4.2ソケットレンチ
- 4.3トルクレンチ
- 4.4インパクトレンチ
- 4.5モンキーレンチ
- 5.ラチェットレンチの注意点
- 5.1定期的な給油が必要
- 5.2首振り部分が緩くなることも
- 6.おすすめのラチェットレンチ8選
- 6.1コンビラチェットレンチ
- 6.2コンビフレックスラチェットレンチ
- 6.3ダブルフレックスラチェットレンチ
- 6.4TONEトネ AR3100S 3/8DR スタビーエアーラチェットレンチ
- 6.5DC10.8V 充電式 3/8DR ラチェットレンチ
- 6.68WAY リバーシブルラチェットレンチ ミリ
- 7.まとめ
ラチェットレンチは機械類の修理・整備をはじめ、DIYでも使用頻度の高いアイテムの1つ。作業をスムーズに進めるには、使用する場面に応じて使い分けることが大切ですが、種類が豊富なので迷う人も多いでしょう。
この記事では、ラチェットレンチの基本から選び方、ラチェットレンチと他のレンチの違いを解説します。おすすめのラチェットレンチも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1.ラチェットレンチとは
ラチェットレンチについて興味はあるものの、どのような工具なのかわからない人もいるかもしれません。そこで、まずはラチェットレンチの基本について解説します。
1.1ラチェット機構を組み合わせたレンチ
ラチェットレンチとは、ラチェット機構を組み合わせたレンチのことです。ラチェット機構とは、一方向にだけ動くように回転を制限する仕組みを指します。反対方向にも動かすことはできるものの、歯車が噛み合わず空回りする構造になっています。このラチェット機構により、レンチをボルトやナットにはめたまま締められるのでスムーズな作業が可能です。具体的には以下のような商品があります。
1.2ラチェットレンチのメリット
ラチェットレンチは、ラチェット機構によってナットからソケットを外すことなく、最小限の動きで作業できる点がメリットです。薄型タイプのラチェットレンチなら狭い場所でも扱いやすく、自動車・バイクの整備に適しています。ただしソケット部分を替えられないため、ボルト・ナットの大きさに合わせて複数のラチェットレンチが必要です。
なおラチェットレンチと似た工具にラチェットハンドルがありますが、ラチェットハンドルはソケットの取り外しが可能です。ボルトやナットのサイズが異なっても、ソケット部だけを交換して作業できるので、ラチェットレンチのように何本も用意する必要はありません。
1.3ラチェットレンチの基本的な使い方
ボルトやナットの締め付けを行う場合、まずは手で締めてからラチェットレンチを使用します。最初からラチェットレンチを使って作業をすると、ボルトやナットが斜めに入ってしまいネジ山を傷つけるリスクがあるので気をつけましょう。締緩作業をする際は、ボルトやナットの大きさを測ったうえで真っすぐはめ込むのがポイントです。
ラチェットレンチを斜めに掛けたり浅くはめたりすると外れやすく、ケガをする危険性があるので注意してください。また、ギヤの破損を防ぐためにも、回転方向の切り替えは確実に行いましょう。
ラチェットレンチは無理に力をかけるとギヤ部が壊れるリスクがありますので正しく使用しましょう。
2.ラチェットレンチの種類
ラチェットレンチには複数の種類があり、それぞれに特徴や適した用途が異なります。ここでは主なラチェットレンチについて解説します。
2.1片口ラチェットレンチ
片口ラチェットレンチとは、ヘッド部の片面にソケットのあるレンチのことです。ラチェットレンチといえば片口タイプをイメージする人が多く、ラチェットレンチのなかでも代表格といえます。ソケットの突出部が片方にしかないので、エンジンルームなどの狭い場所で作業する際も便利です。
また、落下防止の紐を通す穴がついているタイプも多いため、高い場所で作業する際も安心感があります。ラチェットレンチは、締めるときと緩めるときで裏表逆に使用するタイプもありますが、爪の切り替えによって正逆転できるタイプのほうが、作業はスムーズです。
2.2両口ラチェットレンチ
両口ラチェットレンチは、ヘッドの両側にサイズの違うソケットがついており、ボルトやナットのサイズが異なる場所での作業がスムーズにできる点が大きな特徴です。片口ラチェットレンチと同様に、爪の切り替えによって正逆転ができるタイプが多く見られます。ソケット部分が長い製品もあり、ボルトやナットが深い凹みなど奥まった場所にある際も重宝します。
2.3両口ラチェットめがねタイプ
両口ラチェットめがねタイプはハンドルの両端がラチェット機構付きのメガネになっています。
ヘッド部が薄いタイプなので、狭い場所や奥まった場所の作業にも適しており、自動車やバイクの整備に適しています。両口ラチェットめがねタイプには種類がいくつかあり、例えばヘッド部の角度調整ができる首振りタイプや、少ない力で締緩作業ができる柄の長いタイプ、回転方向を簡単に変えられるレバー付きタイプなどがあります。
2.4板ラチェットレンチ(ベントタイプ)
板ラチェットレンチ(ベントタイプ)はヘッド部が薄型で曲がっているタイプのラチェットレンチです。
屈曲を意味するbent(ベント)が語源となっており、ヘッドの角度は15度が一般的ですが、25度や30度のタイプもあります。ベントタイプの板ラチェットレンチのメリットは、薄くて角度がついているため、手が入りにくい場所でも作業しやすい点です。両端にソケットがついためがねタイプは異なるサイズにも対応でき、なかには4サイズに対応する商品もあります。
2.5板ラチェットレンチ(ユニバーサルタイプ)
板ラチェットレンチのユニバーサルタイプは、普遍的・万人向けを意味するuniversal(ユニバーサル)が語源となっており、複雑な場所や平面での作業に適したラチェットレンチです。ヘッド部が首を振るタイプで、一般的には15度まで角度を自由に変えて作業できます。
ボルトやナットの位置が近い場合でも、首振り機能で斜めに持って締緩できるため作業が捗るでしょう。板ラチェットレンチ以外のユニバーサルタイプには角度を90度まで変えられるレンチもあり、手が入らない狭い場所の作業もスムーズです。
2.6コンビネーションラチェット
コンビネーションラチェットは、複数の機能を組み合わせた便利な手動工具で、一般的にはラチェットレンチと複数の交換可能なソケットが組み合わさっています。コンビネーションラチェットは、ラチェットレンチとしての機能に加えて、複数の異なるサイズのソケットが同じハンドルに取り付けられるように設計されています。これにより、異なるサイズのボルトやナットに対応するために、ソケットを交換する必要がなくなります。交換可能なソケットは、通常はスナップオン(snap-on)方式などでハンドルに取り付けられます。
自動車整備や家庭内の修理作業など、さまざまな状況で使用され、手動工具が必要な場面で、作業の効率と便利さを提供する役割を果たします。
3.ラチェットレンチを選ぶポイント
ラチェットレンチを選ぶ際は、作業に適した道具をそろえることが重要です。ここでは、ラチェットレンチ選びについて特に意識したいポイントを解説します。
3.1使用用途・目的に合わせる
作業する箇所によって適したラチェットレンチのタイプは異なります。例えば力が必要な作業では、めがねレンチやスパナが片側に付いたコンビネーションラチェットが効果的です。狭い場所での作業は板ラチェットレンチがおすすめですが、入り組んだところでも使えるようにベントタイプやユニバーサルタイプも用意しておくとよいでしょう。サイズが異なるボルトやナットを回す場合に備えて、両口ラチェットレンチもあると安心です。
3.2機能性の高さ
適切なラチェットレンチ選びでは、製品ごとの機能を押さえておくことも大切です。ギヤ式のラチェットレンチは、ギヤの歯数によって作業のしやすさが異なります。最近は72枚と歯数の多いラチェットレンチも増えていて、細かく滑らかに回すことが可能です。歯数が多い製品のなかには本締めまで対応できるものもあるので、購入前にチェックしましょう。そのほか、力を必要としない電動式ラチェットレンチやエアラチェットレンチもあります。手動の工具よりもスピーディに作業できるので、整備の頻度が高い人におすすめです。
3.3耐久性
通常の使用方法であれば簡単に壊れることはないものの、使い込むほど劣化はしていくため、耐久性も気にしたいところです。ラチェットレンチは、アルミ製よりもステンレス製が耐久性に優れ、さらにクロムバナジウム鋼はステンレスよりも耐久性があります。クロムバナジウム鋼とは、クロムとバナジウムの合金鋼で、耐摩耗性に優れるうえ高い強度も誇るのが特徴です。ただし、携帯性の高いアルミ製に比べて重量があるため、扱いやすさも考慮して選ぶ必要があります。
3.4メンテナンスのしやすさ
どのような工具も適切なメンテナンスによって長く使い続けられるものであり、ラチェットレンチも例外ではありません。ラチェットレンチの場合、心臓部ともいえるラチェット部にゴミやホコリが入り込みやすいので、定期的なクリーニングが必要です。
また、油分が足りなくなってギヤが摩耗して滑るようになったり、回転方向を変える爪が動かなくなるケースもあります。ラチェットレンチのメンテナンスは、シンプルな構造ほど簡単ですが、首振りタイプなど構造が複雑になるほど難しくなる点に注意してください。
3.5コストパフォーマンスのよさ
パフォーマンスの高さを考えると、電動式やエアー式のラチェットレンチを購入したいところですが、コストの高さがネックです。
本体以外に充電器やエアーコンプレッサーも必要となるため、想定以上に費用がかかる可能性があります。コストを考えると100均でも購入可能ではあるものの、耐久性と精度の面で不安が残ります。費用と性能のバランスを考え、目的や使用スタイルに合ったラチェットレンチを購入しましょう。アストロプロダクツでは3,000円台でラチェットレンチのセットを購入できます。
4.ラチェットレンチとその他レンチの違い
自動車やバイクの整備に使用するレンチは、ラチェットレンチだけではありません。ここでは、使用頻度の高いレンチについて解説します。
4.1メガネレンチ
メガネレンチは、両端にメガネ形のヘッドがついているタイプのレンチです。強い力で締めつけられる特徴があり、ラチェットレンチで仮締め、メガネレンチで本締めをするのが一般的です。メガネレンチの代表的なタイプに、オフセットタイプとストレートタイプがあります。オフセットタイプは柄の部分が曲がっており、手が入りにくく狭い場所や平面でボルト・ナットの締緩作業をする際に便利です。ストレートタイプは、文字どおり真っすぐな形状をしているため、手が届きにくい奥まった場所の作業に向いています。
4.2ソケットレンチ
ソケットレンチは、ソケットにハンドルをつけて回すレンチを意味しています。JIS規格に沿った呼び方では、片口ラチェットレンチや両口ラチェットレンチなどもソケットレンチに含まれます。ただしラチェットハンドルを使ったソケットレンチをラチェットレンチと呼ぶ場合もあり、使う人によって呼び方が異なるのが実情です。
4.3トルクレンチ
トルクレンチは、決められた力(トルク)で締めつけができるレンチのことで、直読式・シグナル式・直読式&シグナル式があります。直読式は、目盛りに表示される数値を確認しながら作業できるトルクレンチです。シグナル式は、あらかじめ設定したトルク値を超えると振動や音で知らせてくれます。直読式&シグナル式は、それぞれの機能を併せ持つトルクレンチです。一定の力で締め付ける作業にはトルクレンチ、スピーディな作業にはラチェットレンチが適しています。
4.4インパクトレンチ
インパクトレンチは、六角ボルトの締緩作業に用いる電動工具です。類似の工具であるインパクトドライバーと構造は同じであるものの、より強い打撃機構によってより高いトルクで締め付けることができ、耐久性にも優れています。
インパクトレンチには電動タイプとエアータイプがあり、電動タイプはさらに充電式とAC電源式に分かれます。AC電源式のほうが力は強いものの、充電式はコードレスなので携帯性に優れます。エアータイプは、電動式よりもトルクが高い点は魅力ですが、エアーコンプレッサーが必要です。
いずれも同程度のスペックの電動ラチェットレンチよりも力が強く、自動車のタイヤ交換をはじめ、各種整備をスピーディに進められます。ただし、場所によっては使用ができないので、ラチェットレンチと併用するようにしましょう。
4.5モンキーレンチ
「ウォーム」と呼ばれる調節機能によって、ボルトやナットの大きさに合わせられるレンチです。場所によってレンチを交換する必要がないのはメリットですが、作業スピードの面でラチェットレンチに劣ります。また、口部の強度が高いとはいえないため、きつく締める作業には適していません。ボルトやナットの角を傷める可能性もあります。
5.ラチェットレンチの注意点
ここでは、ラチェットレンチを使用する際の注意点を解説します。安全に使用するためにも、ポイントを押さえておきましょう。
5.1定期的な給油が必要
ラチェットレンチは使い込むほど動きが悪くなるので、定期的に給油する必要があります。内部に水分が入り込むとサビが発生するリスクもあるため、定期的な給油は欠かせません。外装がネジで止まっているラチェットレンチは分解して掃除をすることも可能です。
ラチェットレンチの構造は比較的シンプルなので分解しても組み立てやすいですが、心配な場合は写真を撮っておきましょう。分解した際は、汚れをきれいにとった後で給油しますが、潤滑剤はホコリが付くリスクがあるので、エアー工具用のオイルやミシン油を使用するのがポイントです。
5.2首振り部分が緩くなることも
首振りラチェットレンチの場合、ジョイント部分が緩くなってしまい、ひどい場合だと角度を維持できずに作業に支障を来たすこともあります。すべてではありませんが、首振り部分がネジ式のレンチはヘッド部を外せるようになっていて、緩くなった首の部分の分解・修理が可能です。
ヘッド部を外すとバネワッシャーが出てきますが、このバネワッシャーがヘッド部にテンションをかけて、首振りの強さを調整できる仕組みになっています。なので、このバネワッシャーを少し曲げて再びテンションがかかるようにします。あとは分解と逆の手順で戻しますが、回転方向を逆にセットしないように注意が必要です。なお、直せない構造になっているラチェットレンチを使っている場合は、新たに買い替えを検討しましょう。
6.おすすめのラチェットレンチ8選
ここからは、自動車やバイクなどの整備におすすめのラチェットレンチを4種類紹介します。
6.1コンビラチェットレンチ
6.2コンビフレックスラチェットレンチ
6.3ダブルフレックスラチェットレンチ
6.4TONEトネ AR3100S 3/8DR スタビーエアーラチェットレンチ
6.5DC10.8V 充電式 3/8DR ラチェットレンチ
6.68WAY リバーシブルラチェットレンチ ミリ
7.まとめ
ラチェットレンチは、レンチをボルトやナットにはめたまま締めたり緩めたりできるので、作業の効率性が高まります。ただし片口や両口ラチェット、板ラチェット、コンビネーションラチェットなど種類が豊富なので、用途や機能性、耐久性などを重視して選ぶことが大切です。できるだけコストを抑えて購入したい人は、アストロプロダクツの利用がおすすめです。アストロプロダクツならラチェットレンチのラインナップが豊富なうえ、一部商品がWeb限定で割引価格にて購入できます。
※価格は2023年8月現在の通常価格となります。
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