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ハンドツールの種類と使い方を解説!DIYや車・バイクの作業に必須の工具とは?

ハンドツールの種類と使い方を解説!DIYや車・バイクの作業に必須の工具とは?

DIYや車・バイクのメンテナンス作業をするなら、基本的なハンドツールを押さえておきたいところです。しかし何を作るのか、どんな機械を整備するのかによって必要なハンドツールは異なるので、迷う人も多いかもしれません。この記事では、DIY用と車・バイクの整備用に分けて、用意しておきたいハンドツールを紹介します。それぞれの特徴や使い方・注意点を解説するので、ぜひ参考にしてください。

1. ハンドツールとは

ハンドツールとは、手動で操作する小型の工具のことです。また、手のひらに収まるサイズの工具、手で持てる工具という意味もあります。細かい作業から粗い作業まで対応範囲が広く、DIYや車・バイクの整備における基本的なアイテムとして、初心者はもちろん上級者でも使用頻度が高いツールです。工具というと、作業効率の良い電動やエア式の工具の方が注目される傾向にあるものの、値段が高かったり操作が難しかったりするため、初心者向きとはいえません。作業に慣れないうちはハンドツールのほうが作業しやすく、工具の基本的な使い方も覚えやすいでしょう。

2. DIYに使用するハンドツール

ここでは、DIYで使用頻度の高いハンドツールを解説します。スムーズに作業するためにも、基本的な使い方を押さえておきましょう。

 

2.1 ドライバー

ドライバーはネジを回すためのハンドツールです。DIYではネジを扱う機会が多いため、必ず用意しておきましょう。また、車・バイクの整備を自分でする人にとっても必須のツールです。プラスとマイナスドライバーを1本ずつ用意しておくのが基本ですが、ネジのサイズに合わせて数本用意しておくと安心です。さまざまな工作物を作りたい人は、用途を広げるためにドライバーセットを用意するとよいでしょう。

ドライバーを使う際は、軸がブレないように片手をドライバーの軸に添えて回すと、作業の安定感が増します。ネジの頭を傷めないためには、押す力と回す力の比率を7:3にすることがポイントです。また、バールやタガネのような使い方をすると、ドライバーが壊れたり事故につながったりする恐れがあるので気をつけましょう。

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2.2 のこぎり

のこぎりは、材料を切断する工具です。木工用・金属用・プラスチック用があるので、切断する材料に適したのこぎりを用意しましょう。のこぎりには、片側に1種類の刃が付いた「片刃」、縦引き用と横引き用の2種類の刃が両側に付いた「両刃」があります。

縦引き用は一つひとつの刃が大きく、木目や繊維と平行に切るときに使う刃です。横引き用は刃が細かく、木目や繊維に対して垂直に切るときに使います。のこぎりは横引きで用いられることがほとんどのため、片刃タイプの商品は横引き用の刃がセットされているケースが多く見られます。

のこぎりを使用する際は、まず刃がズレないように刃の根元を材料に2~3回押すように切って溝をつけます。のこぎりは引くときに切れるので、引く際に少し力を入れるのがコツです。

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2.3 ハンマー

ハンマーは、釘を打ち込んだり材料の位置を調整したりするために使用する工具です。先端の打撃部分は、金属製以外に木製やゴム製もあります。基本的に金属製は釘打ち、木製やゴム製は材料をはめ込んだり調整したりする際に使うハンマーです。また、両側とも釘が打てるよう打撃部分になっている両口タイプの他、片側が釘抜きになっているタイプもあります。両口タイプは、平らな面とわずかに丸みを帯びた面の2つがあり、釘の打ち込みは平らな面を使い、最後に丸みのある面を使うときれいに仕上がります。

ハンマーで釘を打つ場合、いきなり打ち込むと材料が割れる恐れがあるので、事前に下穴を開けておくのがポイントです。下穴に釘を刺してハンマーで軽く叩いた後、肘を支点にして打撃部分の重さを利用しながら、手首のスナップを効かせて打ち込みます。

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2.4 ニッパー

ニッパーは、銅線や針金など線材の切断に使用する工具です。切断する材料に合わせて強力ニッパーや精密ニッパー、斜めニッパー、エンドニッパーなどがあり、主な用途は以下の通りです。

・強力ニッパー:太くて丈夫な形状で切断力に優れ、太いコード類や針金の切断に向いている。
・精密ニッパー:刃が薄く小型で、カットしたい位置で正確な切断が可能。プラモデル製作や電子工作に向いている。
・斜めニッパー:刃先が鋭利で切断力が抜群。線材の切断以外に、ハンダのはみ出し部分や配線の被膜剥がしにも向いている。
・エンドニッパー:グリップ部分に対して刃が直角。材料から飛び出た釘やネジの切断に向いている。

ニッパーを使う際は、種類にかかわらずハサミと同じようにグリップ部分をしっかりと握り、材料を挟んで切断します。硬いものは刃の根本付近で切ると、少ない力で切断することが可能です。

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2.5 差し金

差し金はL字型の金属製の定規のことで、「曲尺(かねじゃく)」「曲り金(まがりがね)」とも呼ばれています。直角に線を引く際に使用する他、角度を測る、曲線を引く、深さを測る、等分割するなど、用途はさまざまです。差し金の基本的な使い方は、まず線を引きたい位置に印をつけます。その上で、長手を材料に引っかけて妻手に沿って線を引きます。長手とはL字型の長い側、妻手はその逆です。差し金には外側と内側に目盛りがあり、基点の位置によって読み間違いが起きやすいので注意しましょう。例えば、外側の目盛りを基点としているのに、内側の目盛りを見て測ってしまい、長さがずれてしまうケースもあります。

12435 曲尺小型 サンデーカーペンター黒色30cm×15cm 裏表同目
12435 曲尺小型 サンデーカーペンター黒色30cm×15cm 裏表同目(税込385円)
表裏同目タイプでDIYに重宝される小型タイプです。

 

2.6 クランプ

クランプは材料を固定したり、材料同士を接着する際に圧着したりするための工具です。DIY初心者にはF型、C型、ハサミ型が扱いやすいものの、それぞれ以下のような特徴と注意点があります。

・C型:ネジを回して締め付けるタイプ。構造がシンプルで締め付ける力が強い。材料の厚みに合わせてネジを回す必要があり、調整に時間がかかりやすい。
・F型:C型と同様にネジを回して締め付けるタイプ。L型とも呼ばれている。ハンドル付きのネジをスライドさせてスピーディに固定できる。挟む力はC型よりも弱い。
・ハサミ型:材料を挟み込んで固定するタイプ。バネクランプとも呼ばれている。手軽ではあるものの、口の開きが狭く、挟み込む力も弱い。

いずれのタイプも一長一短あるので、使用目的を考慮して選ぶことが大切です。しっかりと固定するならC型、スピーディに作業したい人はF型、材料を接着剤で固定する際はハサミ型が適しています。また、木材を挟む際は傷つきやすいので、材料とクランプの間にゴムパッドや当て木を挟むとよいでしょう。

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2.7 水平器

水平器は、地面に対して水平であることを確認するための道具です。種類が複数ありますが、DIY初心者にはシンプルな構造で値段も手ごろな気泡管水平器が向いています。

気泡管水平器は、ガラス管の中に液体と気泡を入れ、気泡の位置で水平を測る仕組みです。気泡が、「標線」という水平を測る基準線の内側にあれば水平、左右に振れれば、傾いていると分かります。気体は液体よりも軽く上方に動く性質があるため、例えば気泡が右にある場合は右側が高いと判断できます。

水平を測る際は、1つの面に対して2回測るのが基本です。水平器を置いて水平を確認した後、水平器を反転させて再度確認することで、正確に水平を測れます。なお、精度の高さを求める場合は、デジタル水平器やレーザー水平器の購入を検討するのもよいでしょう。

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3. 車・バイクの整備に使用するハンドツール

ここからは、車やバイクの整備に必須のハンドツールを紹介します。それぞれの用途や使い方とともに、使用上の注意点も確認しておきましょう。

 

3.1 スパナ

スパナは、六角ボルトやナットなどを締めたり緩めたりする際に使用する工具です。両口スパナ、片口スパナ、片目片口スパナなどがあり、それぞれの用途は以下の通りです。

・両口スパナ:規格の異なるヘッド部(ボルト、ナットにはめ込む部分)が柄の両側にある。
・片口スパナ:ヘッド部が片側のみにある。
・片目片口スパナ:柄の両端にスパナとメガネレンチがある。

いずれのスパナも基本的な使い方は同じです。まずは、ボルトやナットを手である程度締めます。そして、スパナのヘッド部の奥にボルトやナットが当たるように深く差し込み、抜けないように押し当てながら回すのがこつです。差し込みが浅いとボルトやナットを上手く掴むことができず、角を削ってしまう場合があります。また、ボルトやナットが錆びついて回らないからといって、スパナをハンマーで叩いて回すような行為も避けましょう。

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3.2 レンチ

レンチにはさまざまな種類があり、形状や使い方が異なります。車やバイクの整備は、作業効率を高めるためにも、作業する箇所に応じてレンチを使い分けることが大切です。そこで、各レンチの特長や使い方を解説します。

3.3 ラチェットレンチ

ラチェットレンチとは、ラチェット機構を持ったレンチの総称です。ラチェット機構とは、動く方向を一方向に制限できる仕組みを指します。つまり、ラチェットレンチはボルトやナットにはめ込んだまま同じ方向に回し続けられるので、効率性の高い作業を実現できます。

用途が広く、さまざまな商品が販売されていますが、車やバイクのエンジン回りは狭いので、薄型ラチェットレンチやショートタイプラチェットレンチなど小型のタイプが使いやすいでしょう。レンチを回す際は、ヘッド部分を奥まで差し込んで使用します。また、ラチェット機構は精密なので、ハンマー代わりに使わないようにしましょう。ヘッド部分とボルトやナットのサイズが合っていないと壊れるリスクがあるので、購入する際は確認が必要です。アストロプロダクツではラチェットレンチのセットも販売していますので、ぜひチェックしてみてください。

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3.4 メガネレンチ

メガネレンチとは、両端にリング状のヘッドがついたレンチを指し、メガネのような形に見えることが名前の由来になっています。ボルトやナットを6点で掴むため、しっかりと力を加えた状態で回せるのが特長です。

メガネレンチの形状は、柄の部分が曲がっていてくぼんだ場所や平らな場所でも作業しやすいオフセットタイプや、奥まった場所にも届きやすいストレートタイプが一般的です。正確な作業をするためには、ボルトやナットに対してレンチを上からしっかりはめ込むことが大切です。浅かったり斜めにかけたりすると、正しく回せずにボルトやナットが破損する原因になる上、外れてしまうリスクも高まります。

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3.5 トルクレンチ

トルクレンチは、ボルトやナットを決められた力で回すための工具です。そもそもボルトやナット類は、締め付ける力(トルク値)が決められており、トルクレンチを使うことで既定のトルク値での締め付け作業が可能になります。トルクレンチがないと、締め付ける力が強すぎてボルトやナットが変形したり、弱すぎて固定されずに部品が外れてしまったりする危険性があります。

特にタイヤ交換において、トルクレンチは必須アイテムです。ハンドツールのトルクレンチには、空転式と非空転式、デジタル式、プレート式があり、それぞれ以下のような特徴があります。

・空転式:既定のトルク値に達した時点で「カチッ」と音が鳴り空転するため、締めすぎを防げる。
・非空転式:既定のトルク値に達すると「カチッ」と鳴るが、空転はしないため締め付ける力を緩める必要がある。
・デジタル式:既定のトルク値に達すると光や音で知らせるタイプ。
・プレート式:目盛りでトルク値を確認するアナログ式。比較的安価な商品が多い。

いずれのトルクレンチもグリップの中央を持つことで、適正なトルク値での締め付け作業が行えます。精密機械なので、故障させないためにも丁寧に取り扱いましょう。

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3.6 モンキーレンチ

モンキーレンチとは、調節ネジによって幅広いサイズのボルトやナットを回せるレンチのことで、アジャスタブルレンチとも呼ばれています。さまざまなサイズのボルトやナットに合わせられる点はメリットですが、上あごと下あごの2面で掴む構造のため滑りやすく、いわゆる「なめる」ケースが多い点に注意が必要です。

使用する際は、調節ネジをできるだけ強く締めてしっかりとボルトやナットに押し当てます。その状態で下あごの方向に回しましょう。逆に回すと下あごにかかる負担が大きく、モンキーレンチが壊れる原因となります。

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3.7 ピックアップツール

ピックアップツールとは、手が届かない場所に落ちた小さな部品を回収する工具のことです。垂直面であれば、ワッシャーやナットなどの小さな部品をピックアップツールにセットして下ろすだけで、手の届かない位置まで運ぶこともできるため重宝します。本体は細長い形状をしており、先端部分はマグネット式とダイレクトキャッチ式の2種類あります。

マグネット式は、落とした部品や工具を磁石に付けて回収できるタイプです。ダイレクトキャッチ式は爪で掴む仕組みになっており、磁石につかない配線を通したり、プラスチック部品を回収したりする際に活躍します。

また、本体の形状にも種類があります。ストレートタイプは重量のある部品の回収に適したピックアップツールです。伸縮タイプは、縮めるとボールペンほどの長さで携帯性に優れています。フレキシブルタイプは、柄の部分を自由に曲げられます。

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4. ハンドツール選びのポイント

ハンドツールは種類が多く、取扱店によっては同じ種類でもラインアップが豊富です。そこで、ハンドツール選びのポイントを解説します。

 

4.1 目的に合わせて選ぶ

ハンドツールは何を作るのか、何を整備するのかによって用意するべき工具が異なるので、まずは目的を明確にしましょう。例えば、DIYでは新しく作る場合とすでにある物を直す場合では必要な工具に違いがあります。車やバイクの場合は、工具のサイズが国産車はミリ単位ですが、輸入車ではインチ単位です。

また、用途によってはハンドツールよりも電動工具のほうが作業しやすくなります。例えば、電動ドリルドライバーやインパクトドライバーは、ハンドツールのドライバーよりも圧倒的に作業スピードが向上します。

 

4.2 予算を決めてから選ぶ

ハンドツールは、100円均一ショップで入手できるものから、専門店でなければ購入できない高価な工具まで種類もさまざまです。簡単な工作なら安価な商品で対応できるものの、値段が安い工具ほど精度が低い傾向にあります。

例えば、ドライバーがネジの頭にフィットしなかったりレンチがボルトやナットをなめてしまったりするなど、部品を傷めてしまうケースも考えられます。これから本格的にDIYや車・バイクの整備に取り組むことを想定しているなら、最初から予算を確保してある程度性能の高いハンドツールを購入したほうがよいでしょう。

 

4.3 迷ったらセット購入もアリ

欲しいハンドツールの種類が多すぎて選ぶのが難しい場合、セットで購入するのもおすすめです。家庭用やDIY用、車・バイクの整備用などがあり、それぞれ使用頻度が高いものがセットに含まれています。工具セットはバラ売りよりも購入費用を抑えられる上、専用トレイに収納されているため工具を紛失する可能性も低くなるなどのメリットがあります。工具セットにもいろいろな種類があり、含まれる工具類や工具箱の収納量に違いがあるので、実際に使用する状況をイメージしつつ選びましょう。

 

5. 目的や作業に合ったハンドツールで作業効率をアップさせよう

DIYや車・バイクの整備をする際は、必要なハンドツールをそろえることでスムーズな作業を実現できます。ハンドツールには種類や性能、価格帯が幅広くあるので、使用目的や予算を決めた上で適切なツールの購入を検討しましょう。コスパを意識してハンドツールを買いそろえたい人は、アストロプロダクツの利用がおすすめです。アストロプロダクツはラインナップが豊富な上、一部商品がWeb限定で割引価格にて購入できます。ハンドツールの選び方に迷ったら、アストロプロダクツへお気軽にご相談ください。

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