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ブレーキパッドの交換をしよう!
- 目次 [閉じる開く]
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- ブレーキパッドの役割と重要性
- ブレーキパッドを交換する目安
- 1.走行距離による目安
- 2.厚さや異音による目安
- 3.運転スタイルの影響もある
- 自分でブレーキパッドを交換しても大丈夫?
- ブレーキパッドの交換に必要な道具
- ブレーキパッド交換の手順
- 1.車をジャッキで持ち上げてホイールを外す
- 2.ブレーキキャリパーを取り外す
- 3.古いブレーキパッドを取り外す
- 4.新しいブレーキパッドを準備する
- 5.新しいブレーキパッドを取り付ける
- 6.ブレーキフルードを確認・補充する
- 7.ホイールを取り付けて試運転を行う
- ブレーキパッドの種類と選び方
- 運転スタイルに合った選び方
- メーカーによる選び方
- ブレーキパッド交換の費用
- 信頼できる業者の選び方
- 認証工場であることを確認
- 口コミや評判のチェック
- アフターサービスの充実度
- おすすめの商品紹介
- ブレーキパッド 簡易測定ゲージセット
- ブレーキ&パーツクリーナー 840mL WT840
- ブレーキキャリパーツールセット (13点組)
- ディスクブレーキピストンツール DT142
- パワーブレーキフルード4.2 1L RGP-4210
- まとめ
ブレーキパッドの交換は、車の安全性を保つ上で欠かせない作業です。摩耗したパッドを放置すると制動力が低下し、重大な事故につながる恐れがあります。この記事では、ブレーキパッドの役割や交換の目安、具体的な手順、自力で交換する際のポイントを解説します。交換にかかるコストや必要なアイテムも紹介するので、ぜひ参考に
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ブレーキパッドの役割と重要性
ブレーキパッドは、摩擦によって車両を制動する重要な役割を持つ部品です。ブレーキペダルを踏むと、パッドがディスクローターに圧力をかけ、摩擦力によって車を減速・停止させます。しかし、摩耗が進むと制動力が低下し、重大な事故のリスクを伴うため、適切なメンテナンスと交換が不可欠です。交換を怠ると他のブレーキ部品にも悪影響を及ぼし、修理費用がかさむ可能性もあります。
ブレーキパッドを交換する目安
ブレーキパッドは安全な走行に欠かせない部品であり、適切なタイミングでの交換が必要です。ここでは、ブレーキパッドの交換時期について「走行距離」「厚さや異音」「運転スタイル」の視点から解説します。
1.走行距離による目安
ブレーキパッドの交換目安は、一般的に走行距離4万~5万kmとされています。走行距離がそれより長くなると、摩耗が進んでブレーキの性能が低下し始めるため、安全に運転するには交換が欠かせません。また、都市部など頻繁にブレーキを使用する環境で運転する場合、ブレーキパッドの摩耗は早まり、交換のタイミングも早くなる可能性があります。
2.厚さや異音による目安
ブレーキパッドの厚さが3mm以下になったときや異音が出たときも交換の目安です。ブレーキパッドは摩耗が進むと「パッドウェアインジケーター」が作動し、異音や警告灯で知らせます。異音は、具体的には「キーキー」「ゴゴゴ」「シャリシャリ」といった音です。異音や警告が出たら、できるだけ早めに点検を行い、必要であればパッドを交換しましょう。
3.運転スタイルの影響もある
運転スタイルもブレーキパッドの寿命を左右する要因の一つです。例えば、都市部などで頻繁に停止・発進を繰り返していると、ブレーキの使用頻度が高くなり摩耗も早まります。逆に、高速道路での長距離走行がメインの場合は、ブレーキの使用頻度が少ないため交換時期が遅くなる傾向があります。また、山道やカーブが多い地域での運転も摩耗を加速させやすいため、こうした運転環境を考慮し、早めの点検を行うことが重要です。
自分でブレーキパッドを交換しても大丈夫?
ブレーキパッドの交換は、自動車の重要な整備項目です。道路運送車両法の特定整備に分類されるため、整備工場など地方運輸局長の認証を受けた施設でなければ作業ができません。一方で、同法の第47条では自家用車の整備は所有者自身で行うことが可能とされており、所有者がブレーキパッドを交換すること自体は法律上問題ありません。
ただし、交換作業はブレーキの性能に関わるため、知識や経験のある人が手順通りに行うことが重要です。自動車整備士と同等の専門知識や技術を持っているのでなければ、認証を受けた整備工場での交換を検討しましょう。
※参考:e-Gov 法令検索.「道路運送車両法」.(参照2024-11-26)
ブレーキパッドの交換に必要な道具
ブレーキパッドの交換には以下の道具が必要です。手持ちの工具を確認し、準備を整えましょう。
必要な道具 | 概要 |
新しいブレーキパッド | 車種に適合するパッドを選ぶ |
ジャッキとジャッキスタンド | 車を持ち上げるためのジャッキと、安全に固定するためのジャッキスタンド |
各種レンチ(メガネレンチ、トルクレンチなど) | ホイール取り外しや取り付け、キャリパーのボルトを外すために使用する |
ブレーキキャリパーピストンツール(またはC型クランプ) | キャリパーのピストンを戻す際に使用する(C型クランプはピストンツールの代用) |
S字フック | キャリパーを一時的に吊り下げるために使用する |
ブレーキパーツクリーナー | ブレーキ周辺の汚れを落とし、パーツを清潔に保つために使用する |
グリス | ブレーキパッドの接触面に塗布し、異音の防止や動作の滑らかさを保つために必要 |
ブレーキパッド交換の手順
ここからは、ブレーキパッド交換の手順を具体的に解説します。主な作業内容は以下の通りです。
作業ステップ | 主な作業内容 |
1. 車をジャッキで持ち上げてホイールを外す | ジャッキとジャッキスタンドで車を持ち上げ、ホイールを取り外す |
2. ブレーキキャリパーを取り外す | キャリパーを外し、S字フックで吊り下げてホースへの負荷を防ぐ |
3. 古いブレーキパッドを取り外す | 片側のボルトを外してキャリパーを回転させ、摩耗したパッドを取り外す |
4. 新しいブレーキパッドを準備する | 古いパッドからシムを取り外し、グリスを塗布した上で新しいパッドに装着する |
5. 新しいブレーキパッドを取り付ける | パッドをキャリパーに戻し、規定のトルクでボルトを締め、確実に固定する |
6. ブレーキフルードを確認・補充する | ブレーキフルードを確認し、必要に応じて補充やエア抜きを行う |
7. ホイールを取り付けて試運転を行う | ホイールを元に戻し、トルクレンチでナットを締めた後、低速からの試運転でブレーキの効き具合を確認する |
1.車をジャッキで持ち上げてホイールを外す
まず、車を安全に持ち上げるために「ジャッキアップポイント」を確認します。車種ごとに適切なジャッキと車の接続ポイントが決まっており、間違った位置にジャッキをかけると車体にダメージを与えるリスクがあるため注意が必要です。ジャッキを正しく設置したら、ホイールナットを少し緩めておきます。車を持ち上げてからホイールナットを回そうと思っても、タイヤも一緒に回ってしまうため、この時点で緩めておきましょう。バランスを保つため、対角線上の順番に緩めるのが一般的ですが、特に決まりはありません。
次に車を持ち上げ、作業中の安全を確保するためにジャッキスタンドでしっかりと支え、車止めも使って固定します。固定状態の確認後、すべてのホイールナットを外し、ホイールを取り外します。
2.ブレーキキャリパーを取り外す
ブレーキキャリパーは、通常2本のボルトで固定されています。まず、下側のボルトを外し、キャリパーを持ち上げやすくします。
次に上側のボルトを緩めてキャリパーを完全に取り外します。取り外したキャリパーはブレーキホースが引っ張られないよう、S字フックなどで吊り下げて固定すると安全です。ホースの破損を防ぎつつ、作業事故の防止にもつながるので、できる限りS字フックを用いましょう。
3.古いブレーキパッドを取り外す
片側のボルトを完全に抜き、反対側を軸にしてキャリパーを回転させると、古いブレーキパッドが取り外しやすくなります。パッドの取り外し時には、摩耗具合を確認し、特に片方だけの異常な摩耗がないかをチェックしましょう。摩耗の仕方に異常がみられる場合は、ブレーキシステムに他の問題があるかもしれません。
また、パッドに取り付けられているスプリングは、新しいパッドの装着時に必要となるので紛失しないよう注意が必要です。装着時にパッドの向きを迷う可能性もあるので、取り外す際に写真を撮影しておくのもおすすめです。
4.新しいブレーキパッドを準備する
写真左側の取り外したブレーキパッドと右側の新しいパッドを比較すると、明らかに減っていることが分かります。
古いブレーキパッドは交換時期を示す溝も消え、残り1mm程のギリギリ状態でした。
新しいブレーキパッドを取り付ける前には、キャリパーのピストンを押し戻す必要があります。ピストンが突出したままだと、新しいパッドが正しく装着できないためです。
専用のブレーキピストンツールを使用するとスムーズに作業できますが、ツールがない場合はC型クランプで代用可能です。クランプをゆっくり締めて、ピストンが奥に収まるよう調整します。
また、ピストンを押し戻すとブレーキフルードもリザーバータンクに戻り、溢れる可能性があるため、事前にフルードを少量抜き取っておくと安心です。
5.新しいブレーキパッドを取り付ける
続いて、取り外した古いブレーキパッドから「鳴き防止用シム」を外します。国産車には基本的に取り付けられていますが、未装着の車もあります。
次に、シムの汚れをブレーキ&パーツクリーナーで除去しましょう。このあとの工程に影響するため、丁寧に作業してください。
続いてシムに専用のパッドグリスを塗布してから、新しいパッドに取り付けます。グリスを塗ることで異音防止効果が向上し、パッドの動作がスムーズになります。
最後に新しいパッドをキャリパーに取り付けます。バネを正確にはめたあとは、ボルトを規定のトルクで締め付け、キャリパーをしっかりと固定してブレーキパッドの交換作業は完了です。
6.ブレーキフルードを確認・補充する
ブレーキパッドを交換したあとは、キャリパーのピストンが元の位置に戻るため、リザーバータンク内のブレーキフルードの液面が上がる場合があります。交換時に抜き取っていた場合は溢れる心配はないものの、規定量よりも少なくなっている可能性があるので確認は必須です。
まずはリザーバータンクの「MAX」と「MIN」ラインを確認し、液面が範囲内に収まっているか確認します。液面が下がっている場合は、指定のブレーキフルードを補充しましょう。車種ごとに指定のフルードが異なるため、車の取扱説明書を確認してください。また、空気がブレーキシステムに入ると制動力が低下する可能性があります。安全性を確保するためにも、確実にエア抜きを行いましょう。
7.ホイールを取り付けて試運転を行う
ホイールを元の位置に戻し、ナットを必ず対角線上に少しずつ締め付けます。最後はトルクレンチを使い、メーカーが指定する適切なトルクでナットを締めて安全性を確保しましょう。ホイール装着後は、エンジンをかける前にブレーキペダルを30回程度踏み、キャリパーのピストンを適切な位置に戻してブレーキパッドを押せる状態にします。ピストンを戻さずに走行すると、ブレーキが効かなくなる可能性があるので、確実に行ってください。
その後、低速から徐々に速度を上げながら試運転を行い、ブレーキの効き具合や異音の有無を確認します。異常を感じた場合は、すぐに点検が必要です。ブレーキの反応が鈍い、ペダルのフィーリングに違和感があるなどの場合も調整を行いましょう。
ブレーキパッドの種類と選び方
ブレーキパッドには複数の種類があり、特徴が異なります。ここでは、主なブレーキパッドの特徴と選び方を解説します。
ブレーキパッドの材質 | 特徴 |
メタリック | ・高速走行に強く耐熱性も高いため安定した制動力を期待できる ・ローターの摩耗が多い |
セミメタリック | ・耐久性と制動力のバランスが良い ・街乗りから高速走行まで幅広く使用可能 |
カーボンメタリック | ・競技用に適していて熱に強く制動力も高い ・ローターが摩耗しやすくブレーキダストが多い |
オーガニック | ・ローターが摩耗しにくい ・有機物質で作られているため環境に優しい ・制動力は他の材質よりも劣る |
ノンアスベスト | ・耐摩耗性に優れている ・ブレーキ音が小さい ・低速走行時の性能は高いが高速走行時はやや劣る |
運転スタイルに合った選び方
街乗り中心の人には、静かでローターへの負担が少ないノンアスベストパッドが適しています。長距離移動や高速走行が多いなら、耐熱性と制動力が高いメタリック系パッドがおすすめです。サーキット走行を行う人には、耐熱性と強い制動力を持つカーボンメタリックパッドが適していますが、一般の街乗りには向きません。
メーカーによる選び方
信頼できるメーカーのブレーキパッドを選ぶことで、制動力と耐久性に安心感が得られます。メーカーごとに材質や特性が異なるため、車種や年式に合った製品選びが大切です。また、メーカーの保証やアフターサポートも安心材料となるため、製品の品質とサポート内容も比較しながらパッドを選ぶことが大切です。
ブレーキパッド交換の費用
ブレーキパッドの交換費用は、自分で交換する場合と業者に依頼する場合で大きく異なります。DIYで交換する場合、パッド自体の費用は3,000~10,000円が目安です。社外品を選ぶとさらに安価に抑えられますが、純正品と比較すると耐久性や制動力が劣る場合もあるため、性能を確認した上で選びましょ
業者に依頼するなら、工賃込みで7,000~15,000円程度が相場です。高級車や輸入車であれば、パッドの取り寄せや特別な技術が必要になることがあり、費用がより高くなる傾向があります。特にディーラーでの交換は、純正部品と高品質な工賃のため割高になりがちです。コストを抑えたい人は、街の整備工場やカーショップを利用すると良いでしょう。どの方法を選ぶにしても、制動性能や安全性を損なわないためには、信頼できる工場や部品を選ぶことが重要です。
信頼できる業者の選び方
ブレーキパッドの交換を業者に依頼する際は、以下のポイントを重視しましょう。
認証工場であることを確認
ブレーキパッド交換を依頼する際は、地方運輸局長の認証を受けた「認証工場」であることを確認すると安心です。認証工場は、国が定めた整備基準を満たしており、安全で正確な整備が期待できます。通常、認証工場であることを示すステッカーやプレートが店頭に掲示されているため、依頼する前に確認しましょう。
口コミや評判のチェック
ブレーキパッド交換を業者に依頼する場合は、インターネットのレビューや、実際に利用した人の声を参考にすると、業者の信頼性や技術力が把握しやすくなります。公式サイトの口コミだけでなく、第三者のレビューサイトや車関連のフォーラムなど、複数の情報源を活用すると良いでしょう。さらに、費用面での比較を行うために、複数の業者から見積もりを取りましょう。業者によって価格や対応が異なるため、相見積もりをすればより納得のいく選択が可能です。
アフターサービスの充実度
ブレーキパッドの交換後に不具合が発生した場合に備え、アフターサービスの有無を確認することも重要です。アフターサービスが整っている業者では、交換後も相談や調整がスムーズに行えるため、長期的なメンテナンスも安心して任せられます。
おすすめの商品紹介
最後に、アストロプロダクツが提供しているおすすめの商品を紹介します。
ブレーキパッド 簡易測定ゲージセット
ブレーキパッドの側面に当てるだけで厚みを簡単に測定できる便利なツールです。ゲージの色分けにより「安全」「注意」「交換の状態が一目で判断でき、パッドの摩耗具合を視覚的に確認できます。
セット内容:緑ゲージ(安全)×3、 黄ゲージ(要注意)×3、 赤ゲージ(要交換)×2
重量:42g
材質:ABS
ブレーキ&パーツクリーナー 840mL WT840
金属部品や金型、精密機器などの油汚れを素早く強力に落とせる、洗浄力に優れたクリーナーです。フロンや塩素系溶剤を含まないため、環境に配慮しつつ有機溶剤中毒予防規制の適用も受けません。
スプレー後の状態:液状(気化)
容器:スプレー
色:透明
容量:840 ml
原液量:672 ml
タイプ:速乾
ブレーキキャリパーツールセット (13点組)
自動車の片押し式ディスクブレーキキャリパーのピストンを戻すための専用工具です。特に、サイドブレーキ兼用のリアブレーキキャリパーや、シングルポットの片押し式キャリパーに対応しており、効率的な作業が可能です。また、付属のアタッチメントにより、さまざまなサイズや形状のピストンに適応でき、幅広い車種で使用できます。
ピストン用プレート × 1
アタッチメント(A、F、0、2、3、4、5、6、7、8、9)
ディスクブレーキピストンツール DT142
片押し式ディスクブレーキキャリパーのピストンを戻すためのツールです。ピストンを直接押すのではなく、ピストン側の古いパットを残したまま使用することで、効率よく押し戻せます。
プレートサイズ:W100×D45mm
重量:250g
開口幅:15~105mm
ハンドル径:φ61mm
ストローク量:90mm
先端径:φ28mm
パワーブレーキフルード4.2 1L RGP-4210
N1レースの過酷な条件下で開発された高品質のブレーキフルードです。DOT5ベースの技術により、ストリートからサーキットまで幅広く対応します。特にドライ沸点はDOT5規格を超え、高負荷時でも安定した性能を発揮し、寒冷地でのABS作動もスムーズにサポートします。
品番:RGP-4218
内容量:1000ml
日本工業規格(JIS規格):BF-4
米国連邦規格:DOT4
ドライ沸点 265度(平衡還流沸点)
ウエット沸点:162度
まとめ
ブレーキパッドの交換は、安全な走行に欠かせない重要な作業です。自力で交換に挑戦する場合は、必要な道具をそろえた上で正しい手順で進めましょう。ブレーキパッドの交換に必要なアイテムを購入するなら、ラインナップが豊富なアストロプロダクツの利用がおすすめです。Web限定でコストパフォーマンスに優れた割引商品もあるので、この機会に必要な道具をそろえましょう。
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2025年1月
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2025年2月
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