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ドライバー工具の種類を徹底解説! 選び方や使い方の注意点とは?

ドライバー工具の種類を徹底解説! 選び方や使い方の注意点とは?

ドライバー工具は種類が多いので、どのような作業でどんなドライバーが適しているか分からないという人は多いでしょう。効率性の高い作業を行うためには、使用目的に合わせたドライバー選びが重要です。この記事では、ドライバーごとの特徴や使い方、注意点を紹介します。ドライバー工具の購入をご検討の方はぜひ参考にしてください。

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ドライバー工具の基礎知識

ドライバーの特徴や工具の性能を理解する前に、まずはドライバー工具の基礎知識を身につけましょう。以下項目では、ドライバーの特徴や歴史について解説します。

そもそもドライバーとは

ドライバーとは、一言で説明するとプラスネジとマイナスネジを回すための工具です。「手動タイプ」と「電動タイプ」の2種類があり、家庭から工場まで幅広い業種と目的で使用されます。また、プラス・マイナスネジだけでなく、ナットや水栓用に使う種類もあります。

種類が豊富である分、使用用途に合わせて適切なサイズやタイプのドライバーを選ぶのが大切です。ドライバーを使用したことがない人は、工具に慣れる意味でも手動ドライバーの購入をおすすめします。工具経験がない状態で電動ドライバーを使用すると、事故や怪我の原因にもなりかねません。

ドライバーの歴史

ドライバーの歴史的には、プラスドライバーよりもマイナスドライバーの方が先に存在していました。プラスドライバーは1933年にアメリカで誕生しましたが、当時の日本国内では規格外だった

ため、輸入品として取り扱われあまり利用されませんでした。日本国内でプラスドライバーが普及するのは、JIS規格が制定された1949年からです。

ドライバー工具のサイズ

ネジを正確に締める、もしくは緩める場合には、ネジとドライバーのサイズが適合していなければなりません。ドライバーのサイズが適切でないと、怪我をしたりネジを傷めてしまったりしかねません。適切なサイズのドライバーを見極めるためにもプラスドライバーとマイナスドライバーの規格やサイズについて、見てみましょう。

■プラスドライバー
  0番 1番 2番 3番 4番
ネジの呼び径(mm) 1.6〜2.0 2.0~2.9 3.0〜5.0 5.5〜7.0 7.5〜
軸の長さ(mm) - 75 100 150 200
■マイナスドライバー
軸の長さ(mm) 先端の厚み(mm) 先端の幅(mm)
50 0.6 4.5
75 0.7 5.5
100 0.8 6
125 0.9 7
150 1 8
200 1.1 9
250 1.2 10
300 1.2 10

PHとPZの違い

プラスネジの形状は、いくつか種類があります。ここでは、日本国内で一般的に使用されているPHと、ヨーロッパで広く使われているPZの違いを詳しく解説します。

PHの特徴

PHとは、ISO規格でフィリップス形と呼ばれる十字穴で、世界で広く使用されているネジの種類です。日本では十字の形をしたネジをまとめてプラスネジと呼んでいますが、英語圏ではフィリップスねじと呼ばれています。

PZの特徴

PZとは、ISO規格でポジドライブ形と呼ばれる十字穴です。ネジの頭部分には、バツ印のような刻印があり、漢字で「米」のように見える特徴もあります。PZはイギリス発祥で、ヨーロッパの製品に多いネジの種類です。

ドライバー工具の種類

ドライバー工具は、具体的に大きく8種類あります。

・プラスドライバー
・マイナスドライバー
・精密ドライバー
・ナットドライバー
・スタビードライバー
・ラチェットドライバー
・インパクトドライバー
・電工ドライバー

それぞれのドライバー工具について詳しく解説します。

プラスドライバー

先端が十字型のプラスドライバーは、プラスネジを回すための基本の工具です。ネジとドライバーのサイズが合っていないと、ネジの頭が潰れて回せなくなる恐れがあるので注意しましょう。

また、狭い・細い・奥まった作業環境では、軸がクランクしたオフセットドライバーと呼ばれるプラスドライバーが便利です。下記リンク先のようなマグネットタイプなら、先端部分にネジがくっつくため、ドライバーを回しにくい場所でもスムーズに作業できます。プラス部分は特殊形状になっており、1番、2番、3番兼用で使用可能です。

L型オフセットプラスドライバー#1.2.3兼用/#2 JPN-442

プラスドライバーを扱う際、対象物を手に持った状態での作業はケガの原因になります。作業台に対象物を固定した状態で使うよう意識してください。下記リンク先に、使いやすいプラスドライバーをまとめています。

プラスドライバー商品検索結果

マイナスドライバー

マイナスドライバーは、先端が一文字のドライバーです。プラスドライバーと比べると、使用頻度は低い傾向にあります。マイナスネジは、プラスネジよりもホコリや汚れがたまりにくいという特長があり、キッチンやバスルームなど主に水回りに使用されています。

自動車の部品にもマイナスのスリットが入っている場合があるため、車を所有している人は、マイナスドライバーがいつでも使えるよう用意しておくと便利でしょう。

どのマイナスドライバーを購入すればよいのか判断が難しいという人は、以下を参考にしてください。

マイナスドライバー商品検索結果

精密ドライバー

精密ドライバーは、小さい径のネジを回すために必要なドライバーです。時計や眼鏡、ホビー用品などの分解や取り付け作業時に使用するのが一般的で、セット商品を購入しておけば、ネジのタイプにも幅広く対応できます。精密ドライバーも、マイナスドライバーやプラスドライバーのようにさまざまな種類が販売されています。

精密ドライバー商品検索結果

ナットドライバー

ナットドライバーは、六角ボルトやナットを回すための工具です。スパナやレンチに比べて早回しができるメリットがありますが、締め付ける力は弱いため使い分けが必要です。軸も六角になっていて、レンチで掴んでより強いトルクで回せる製品もあります。

ナットドライバー商品検索結果

スタビードライバー

スタビードライバーは、軸とグリップのどちらも短くコンパクトなドライバーです。狭い場所でもしっかりと力を入れ、ネジを回せる魅力があります。中でも、差替式のスタビードライバーは使い勝手が良く、収納もコンパクトで便利です。持ち運ぶ際もかさばることがなく、ちょっとした作業にもスムーズに対応できます。スタビードライバーにはプラスネジ用とマイナスネジ用の2種類があり、それぞれに対応した商品を購入すると、作業効率が格段にアップするでしょう。グリップ自体もしっかりと手で握れる形状をしており、締め付ける力が伝わりやすくなっています。

スタビードライバー商品検索結果

ラチェットドライバー

ラチェットドライバーは、ハンドル部分にラチェット機構が備わったドライバーのことです。ラチェット機構とは一方向に力を伝え、反対方向に回そうとすると空回りする仕組みです。ネジを差し込んだまま効率良く作業が行えるため、ラチェットドライバーを1つ準備しておくと作業性が大きく向上するでしょう。例えば「作業場所が狭くてドライバーを持ち替えるのが面倒」「ネジが多すぎて作業が大変」というときに、ラチェットドライバーが活躍します。ただし、ラチェット機構は精密構造なので、大きな衝撃を加えると壊れる可能性がある点に注意してください。以下のページでラチェットドライバーを紹介しています。

ラチェットドライバー商品検索結果

インパクトドライバー(手動)

インパクトドライバーは、固着したネジを緩めたり、強く締め付けたりする場合に使用するドライバーです。ネジの溝に押し当て、グリップエンドを叩くと、打撃が回転に変換されてネジを回せるようになります。主に機械類の分解に使われ、熱やサビで固まってしまったネジに対して威力を発揮します。インパクトドライバーには手動と電動がありますが、ドライバーの使用経験がない人は、扱いやすい手動のインパクトドライバーを購入したほうがよいでしょう。以下のページで、おすすめのインパクトドライバーを紹介しています。

インパクトドライバー商品検索結果

電工ドライバー

電工ドライバーは絶縁ドライバーとも呼ばれ、グリップにゴムやプラスチックなどの電気を通さない素材を使用したドライバーです。軸部分は、グリップを貫通しない非貫通型、グリップエンドに絶縁体を使っている貫通型、先端部分を差し替えて使用する差替型の3種類があります。いずれのタイプも感電するリスクは低いですが、中でも非貫通型は安全性が高く、電気工事をする際におすすめです。ただし電工ドライバーを使用しても、まったく電気を通さない訳ではありません。万が一の事故に備え、必ず絶縁手袋や靴を装着して作業するよう意識しましょう。

ドライバー工具の選び方

作業に適したドライバー工具を選ぶ際には、どのような点に注意すればよいのでしょうか。以下では、ドライバー工具の選び方を具体的に4つにまとめました。

・ネジのサイズに合ったドライバーを使う
・軸で選ぶ
・グリップの形で選ぶ
・グリップの素材で選ぶ

それぞれの選び方を詳しく解説します。

ネジのサイズに合ったドライバーを使う

ドライバーとネジのサイズが合っていないと、ドライバーがぐらついて安定した作業ができません。ネジの頭を傷めてしまうと、しっかりと締め付けられない可能性があります。プラスドライバーでもマイナスドライバーでも、ネジの規格に適合した工具を使用することが重要です。

ネジが固着していて緩められないときは、軸がグリップを貫通している貫通ドライバーを使用するのも1つの解決策です。グリップエンドを叩いて衝撃を加えられるため、少しなめてしまったネジを回す際にも役立ちます。中にはタガネのように使える貫通ドライバーもあるので、1本用意しておくと作業用途が広がるでしょう。

ただし、貫通ドライバーはグリップエンドにも少量の電気が流れるため、電気関係の作業で使用しないよう注意してください。ネジのサイズに合うドライバーや貫通ドライバーを探している人は、以下のページを参照してください。

貫通ドライバー商品検索結果

軸で選ぶ

ドライバーの軸には、「貫通型」と「非貫通型」の2種類があります。貫通型とは、前述の通り軸が座金まで一直線に貫通している工具です。注意点は、座金で叩いて衝撃を与える回数が多いとドライバー先端部分の劣化しやすい傾向にあり、部材やネジを傷める可能性があることです。一方の非貫通型とは、ドライバーの軸が貫通していない工具を指します。

軸の形状には、丸軸と角軸の2種類があります。丸軸は軸を手で支えつつ、ネジを回す形状です。角軸は、主に高いトルクが必要になる際に使用し、スパナなどのレンチを掛けることも可能です。また、先端部分がマグネット式で、レンチと組み合わせて使えるボルスター式もあります。

グリップの形で選ぶ

グリップの形状は、主にラウンドタイプと六角タイプ、丸タイプの3種類があります。ラウンドタイプはグリップ部分が丸く、手のひらを包み込むように持って使用します。次に六角タイプは、持ち手部分に角がある分滑りにくいのでより大きな力を対象物に伝えられます。最後の丸タイプは、持ち手に角がない形状で早回しがしやすく、手の負担が少ないグリップです。グリップによって使用するシーンが異なるので、目的に合ったグリップ形状を選びましょう。

グリップの素材で選ぶ

グリップの素材は、大きく樹脂(ハード)、樹脂(ソフト)、木、ステンレスの4種類があります。樹脂柄(ハード)は耐久性に優れており、汚れが付着しにくい点が特徴です。樹脂柄(ソフト)は、グリップ表面に弾力があり、手にやさしい素材で作られています。木柄は温かみのある木質を生かし、油が付着した手でもグリップが滑りにくい点がメリットです。ステンレスはさびにくく、力が伝わりやすい特徴があります。

購入する際はドライバーを販売しているホームセンターに足を運び、実際に触れてから決めたいところです。グリップ素材ごとの感触や使いやすさを比べてみることをおすすめします。

作業が楽になるドライバー関連のアイテム

続いて、作業が楽になるドライバー関連のアイテムを2つ紹介します。

マグネタイザー

マグネタイザーは、ドライバー使用時のネジやボルトの落下を磁石の力で防止する便利な商品です。ドライバーをマグネタイザーに通すと着磁、側面に当てると脱磁する仕組みになっています。丸軸、角軸とも使用可能で、対応軸は4mm〜6.35mmの幅です。

ドライバーでの作業に慣れていない人はもちろん、作業スペースが狭いところでドライバーを使用する人の作業効率を高めるためにも、ぜひ購入しておきたい商品の1つです。

ドライバー用マグネタイザー (2個入)

ドライバーマグネットホルダー

ドライバーマグネットホルダーは、強力マグネットタイプの工具置き場です。キャビネットやワゴンなどの側面に取り付けでき、簡単にドライバーを収納できます。径の異なる9つの穴が開いており、さまざまな用途のドライバーを保管できます。ドライバーの使用頻度が高く、工具箱からの出し入れが面倒と感じる人におすすめです。

ドライバーマグネットホルダー レッド

ドライバー工具の基本的な使い方

最後に、ドライバー工具の基本的な使い方を2つ押さえておきましょう。

回転軸を真っすぐにする

回転軸が斜めになると締め付ける力がうまく伝わらず、ネジの締め付けや外しができません。無理やり作業するとネジをなめてしまい、ドライバーではネジを回せない状態になる恐れもあります。ネジを回す力をしっかり伝えるためにも、回転軸を真っすぐにし、ドライバーがネジに対して垂直に入るようにしましょう。軸のブレを防ぐには、ドライバーとは別の手で軸を支える方法が有効です。

押しながら回す

ネジを回すときは軽い力で問題ありませんが、締め終わりと緩め初めの際には、ネジの頭を傷めないように力を入れることが重要です。イメージとしては「押す力:回す力=7:3」の力配分が基本となります。特に固着したネジは回しにくいので、押すことを意識するようにしましょう。

また作業効率性を高めたい人は、電動インパクトドライバーの購入も検討するとよいでしょう。例えばDIYでネジ締めをする際は、短いネジなら手動でも対応できますが、長いネジを最後まで確実に締めつけるためには電動のインパクトドライバーがなければ対応が難しくなります。

ネジを締めるときは、電動ドリルドライバーと同じようにトリガーを半引きの状態でゆっくりと締めていくのがコツです。そして、ネジが自立してからトリガーを根元まで引いて確実に締め付けます。ただし、インパクトドライバーは力が強いため、薄い板材や柔らかい木材は割れてしまうことがあり注意が必要です。可能であれば電動ドリルドライバーとの使い分けをおすすめします。

インパクトドライバー商品検索結果

まとめ

ドライバー工具には、さまざまな種類があります。作業内容ごとに適したドライバーをそろえれば、作業効率が格段にアップするでしょう。ドライバー工具の価格帯は幅が広いので、目的や予算を決めた上で購入を検討することも重要です。コストパフォーマンスを意識してドライバー工具を買いそろえたい人は、アストロプロダクツの利用がおすすめです。

アストロプロダクツでは、ドライバーなどのラインアップが豊富なことに加え、一部商品はWeb限定の割引価格で購入できます。お得な価格帯でドライバーを購入したい人は、以下のページからお探しください。

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また、ドライバーを使用している中で、ネジがなめてしまい対応に困っている人もいるでしょう。そんな人の解決策となるおすすめ対処方法を以下で紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

ネジ溝が潰れた(なめた)際の対処方法9選!これで簡単にネジを外せる! / 工具・DIY用品通販のアストロプロダクツ

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